Nov.
06
2008
Miles Away, But Getting Closer / Yashin
Miles Away, But Getting Closer / Yashin
ポストハードコアバンドYashinの自主制作EP。
爆発力を持ったスクリーモは一聴しただけではUKバンドと悟りえない、硬派なロックサウンドを奏します。
ストレートに轟音で突き進む豪快さ、程よくメタリックなオルタナテイスト、パンキッシュに構成されたスクリーモサウンド―
メタルを踏襲した音作りまではまだ分かるものの、彼らの音は見事にアメリカナイズされています。
メタルテイストのツインギターが織り成すサラウンドサウンドの中にクリーンボーカルでのメロディアスな様相とグロウルでの重厚な様相の2面性をうまく掛け合わせており、それらが交互に配置されたメロディーは聴き応えが止め処なく押し寄せてくるといった印象です。
もはやスクリーモの基本形とも言える"クリーン&グロウル"スタイルも欧州ではこれにメタル特有のシャープネスが付き纏っていましたが、それを感じさせない終始男臭さを感じさせるメロディーメイクは非常に新鮮です。
私の中ではUKシーンにはIron Maiden、Bullet For My Valentineの隆盛に最近ではGlamour Of The Killの台頭もあって、プログレメタル・パワーメタルなどの影響が未だに色濃く残っているものと勝手に解釈していましたが、こういったスクリーモに重きを置いたバンドの登場は驚きを感じると共にまだまだ浅学だなぁと感じさせられました。
緩急をうまく捉えての展開が素晴らしい「The First Rule Of Fightclub」、
幻想的でありながら壮健な印象もしっかり感じられる「Heroes (Alive In Us Yet)」、
勇ましい咆哮パートから突如メロディアスに広ける佳曲「Mr Hyde」、
うごめくギタリングとオルタナテイストが反則的なかっこよさな秀逸曲「Dirty Slut」、
ピロピロギターが終始旋律上を駆け回る「So We're Named After Saints」とアコースティック曲を含む全6曲、完全自主制作とは俄かに信じがたい均整の取れたハードコアを聴かせてくれます。
これまでのUS・UKロックとの間にははっきりとした音楽観の違いというものが感じられましたが、近年はUKのハードコア・USのプログレロックの土壌が成長するなど両シ-ンが密接な関係を築きつつあるといった印象を多く受けます。(あくまで私の見解ですが...)
近年こういったバンドが新たな土壌から見出される事も多くなってきましたが、これもUSハードコアスタイルが世界規模で普及している事の賜物なのでしょうか。
現状の日本では到底想像出来ない事由ですし、見習うべき事のようにも感じます。
Released : 2008/08/09
Label : Unsigned
Origin : UK - Scotland, Glasgow
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