May.
30
2009
First Temple / Closure In Moscow
First Temple / Closure In Moscow
メルボルン出身の5人組ポストハードコアバンドClosure In Moscowの1st.フルアルバム。
底知れぬ創造性がバラエティーに富んだ展開を構築した今期筆頭の意欲作に仕上がっています。
高い芸術性を誇る次代のポストハードコアで世界を震撼させた前作『The Penance And The Patience』から早1年―
母国オーストラリアを離れモダンハードコアの総本山であるアメリカに拠点を移し、盟友クリス・クラメットと再び手を結び作り上げたのは"更なる芸術性の深化"でした。
その音楽性からしばしば"Coheed & Cambria meets The Mars Volta"と擬えられた独自のポストハードコアサウンドは今作で後者の強いプログレ・エクスペリメンタル色を交え、自身の特異なアイデンティティーをより孤高なるものに昇華しています。
特にプログレサウンドの強化による奥行きのあるサウンドメイクは今作での大きな変化点と言えそうで、多彩なサウンドエフェクト・テクニカルなアレンジを多く取り込む事で立体的な空間作りを実現しています。
そこに乗ずるVo.クリス・デサンクとGt.マンスール・ゼネリによるツインボーカルスタイルは今作でも抜群のハーモナイズを展開、複雑多岐なサウンドに破格のキャッチーネスを生じさせています。
これらの錯雑でアーティスティックな要因が前面に押し出された事で与わる聴き応えは大きくなったものの、それが故に前作ほどの直感的な初期衝動が感じづらい作風になっており、より情趣を湧かせるにはそれなりの聴き込みが必要になるでしょうか。
遊び心が過ぎてか纏まりが少し希薄になっている感触は些か惜しいですが、それでも高い次元で為されたプロダクトにおいては申し分無く今作がシーンに投じる影響は計り知れないものだろうと感じます。
変幻自在のエフェクティブなアレンジが随所に施された「Kissing Cousins」、
持ち味のエナジェティックなギターアンサンブルが愉しめる「Reindeer Age」、
自身の新たな境地を見出した至高のグルービートラック「Sweet#hart」、
ザクザク刻む進行に独特のドラミングリズミクスを重ねた「Vanguard」、
彼らの新たな醍醐味となりそうな妙味溢れるサイケロック「A Night At The Spleen」、
マーボ臭プンプンのトリッキーさに溢れた「Afterbirth」、
ステレオフォニックな共振音が心地良い「Had To Put It In The Soil」など新たなCIMの魅力をハイパフォーマンスで奏した全12曲収録。
Released : 2009/05/05
Label : Equal Vision Records
Origin : Australia - Victoria, Melbourne
yatty
Posted: May. 30, 2009 7:06 PM
ビデオの選曲が絶妙じゃないですか~
EPに比べて楽器が頑張ってますよね♪
もっと好きになりました^^
k-160
Posted: May. 31, 2009 3:42 AM
待ってました!
SxDxKxさんのレビューを見てから購入しようと思っていたので、これで決心がつきます笑
一つ質問ですが、直感的な初期衝動というのはキャッチーさということでしょうか?
あまり複雑すぎると自分としては困り物なので、キレイめになっているとありがたいです。
SxDxKx
Posted: May. 31, 2009 11:49 PM
>yattyさん
前作での魅力はほぼ踏襲・進化させた作品だと感じます。
後半はちょっとまったり過ぎた感触も…
>k-160さん
いい意味でも悪い意味でも"前作より複雑になった"といった感触でしょうか。
ただこのバンドは元々聴き易いタイプだと思いますし、聴きづらいということは無いと思います^^
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