Nov.
26
2009
Old Crows/Young Cardinals / AlexisOnFire
Old Crows/Young Cardinals / AlexisOnFire
ポストハードコアバンドAlexisOnFireの4th.フルレングス。
持ち味をしっかり残しつつモダナイズによる聴き易さも共存させたセンス溢れる作品です。
今作リリースまでの経緯にはGt.ウェイド・マクニールが某ラジオで『我々は(音楽性の相違により)解散に向かっている』と言ったところそれが真しやかに流布してしまったという事件がありました。
後にバンド側は"彼なりのジョークだった"と弁明し今作をリリースしましたが、過去3作品の全てにおいてプラチナディスク(10万超のセールス)を誇る彼らだけに"今作を持って解散するのではないか"という噂が後を引くに至っています。
そんなゴタゴタを抱えながらのリリースとなった本作は初期からのヘビーサウンドを踏襲しつつも3rd.Al.『Crisis』で変化を為したギターワークを突き詰めた恰好の作品となっています。
作風を重ねるごとにハードコアパンクからの影響を強めていく自身のスタンスは今作でも変わっておらず、初期の荒々しさよりも前作のオールドスクール・メロディックハードコアを推し進めた事による聴き易さが強く感じられる作風になっています。
とはいえ元来の荒くれ振りは処々のアレンジとしてしっかり残されており、無骨さと洗練された感触とのギャップが生む聴き応えは彼ら特有の魅力として遜色無く継承されています。
がさつな男臭さに細やかなアレンジをそつなく共存させるセンスが窺える今作―、過去作中で最もまとまりのある作風でありながらも相変わらずの妙味をたっぷりと湛えた乙な一枚だと感じます。
今作のリリースを機に改めて過去作と聴き比べてみると作品ごとに構成・アレンジメントの違いが如実に感じ取れますが、その都度新たな試みを取り入れつつベースとなる部分は今も昔も何ら変わりない事も窺い知ることが出来ます。
絶えず革新的な姿勢を執りつつも音楽性を段階的に成長させている"ブレの無さ"こそが、彼らが長年に亘ってファンから愛され続ける由縁なのだろうとも感じ得ます。
元来の荒々しさとグランジーなアプローチが絶妙にマッチした「Old Crows」、
痛快極まりないリズミクスに絶えず男気を滲ませる佳曲「Young Cardinals」、
オーセンティックながら鮮烈な印象のアレンジは流石の「Sons Of Privilege」、
程よい哀愁とウェイドの歌唱との相乗が垂涎モノの「Born And Raised」、
メロでかき混ぜてサビで爆発する一連の流れが印象的な「No Rest」、
疾走感・洗練性・分厚いアレンジのどれをとっても一品な「Emerald Street」、
三者三様の声色が展開に沿って絡み合う「Accept Crime」など全11曲収録。
Released : 2009/06/23
Label : Dine Alone Records
Origin : Canada - Ontario, St. Catharines
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